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その他のお薬の話題2011~2012

その他のお薬の話題2011~2012

2012/12/15 認知症治療のかつての主役、そして今でも重要な薬
認知症用薬のかつての主役、そして今でも重要な薬

医薬品名 

 アリセプトD錠10mg

 

 

 

 

薬の使用によって認知症の症状の進行をゆるやかにします

 近年アルツハイマー型認知症治療薬としてさまざまな医薬品が開発、販売されています。それまで治療薬としてはアリセプト錠のみでしたが、薬の選択の幅が広がってきています。そのアリセプト錠も、口腔内崩壊錠(水なしで飲める)、細粒、ゼリー製剤など複数の剤形が登場しています。また最近ではより重症度の高い患者さんに対して薬の量を増やすことも選択されています。そこで当院でも従来あったアリセプトD錠5mgに加えて、アリセプトD錠10mgを採用し、患者さんへお渡ししています。この分野の研究は現在も盛んに行なわれており、今後発症のメカニズムなどが明らかにされ、新しい医薬品が登場することが期待されています。

2012.12.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/11/15 利尿薬~古くて新しい薬~
利尿薬~古くて新しい薬~

医薬品名 

 ダイアート錠30mg

 

最近の研究により既存の医薬品にも新しい知見が得られています

 心不全などの治療薬として使われる利尿薬。主に使われるのはループ利尿薬という種類の医薬品ですが、このループ利尿薬のなかでも、ダイアート錠には他の医薬品と比べると、うっ血性心不全患者さん(軽度~中等度)において、心血管死やうっ血性心不全による入院の危険性を減少させることが、国内での多施設共同臨床研究(J-MELODIC)で示唆されています。

2012.11.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/10/15 新規採用薬のおしらせ2(糖尿病治療薬)
新規採用薬のおしらせ2(糖尿病治療薬)

医薬品名 

 トラゼンタ錠5mg

 

 

 

 

DPP-Ⅳ阻害薬にさらに新しい仲間が加わりました

 今年の10月から長期処方が可能となったトラゼンタ錠を紹介します。この医薬品は糖尿病治療薬であるDPP-Ⅳ阻害薬の1つになります。特徴は腎機能や肝機能の程度による用量の調節が必要ないことがあげられます。ただ、今のところ他の糖尿病治療薬をしている場合、併用することは認められていません。(今後来年にかけて併用して使うことが認められる予定のようです)

 

2012.10.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/09/15 胃酸分泌抑制薬における今後のスタンダード?!
胃酸分泌抑制薬における今後のスタンダード?!

医薬品名 

 ネキシウムカプセル20mg

 

胸やけなどの症状を速やかに改善します

 胃酸の分泌を抑える薬として、PPI(プロトンポンプ阻害薬)は広く使用されていますが、それら(オメプラール、タケプロン、パリエット)の仲間として、ネキシウムカプセルが国内で販売開始され、注目を集めています。

 

 特徴

 優れた酸分泌抑制効果と効果に対する個体差が少ないことがあげられます。また、すでに世界中で使用され、実績があることもメリットの1つです。まもなく長期処方も解禁(2012.10月~)となり、今後処方される機会が増えることが予想されています。

2012.9.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/07/15 骨粗鬆症治療の基礎治療薬
骨粗鬆症治療の基礎治療薬

医薬品名 

 エディロールカプセル0.75μg

 

活性型ビタミンD3製剤の使用で骨折を予防することが報告されています

 エディロールは活性型ビタミンD3誘導体と呼ばれる医薬品で当院ではもともと同じ種類の医薬品として、アルファロールカプセル(0.25μg)(1μg)という医薬品を採用しています。ビタミンDは血中のカルシウム濃度を高める作用があるため骨を丈夫にしたり、これらの医薬品を使うことで骨折の予防につながるといわれています。さらにエディロールは他の活性型ビタミンD3製剤より骨折予防効果が高い可能性が示唆されており、当院でも採用することになりました。1日1回1カプセルを毎日飲み続けることが大切です。血中のカルシウム値が上昇しすぎることがあるので定期的に採血し、血中濃度を確認することが必要です。

 

2012.7.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/06/15 新規採用薬のおしらせ(糖尿病治療薬)
新規採用薬のお知らせ(糖尿病治療薬)

医薬品名 

 シュアポスト錠0.25mg

シュアポスト錠0.5mg

 

 

 

 

 

冷や汗、ふらつき、手足のふるえなど低血糖症状に注意!

 このたび当院では「シュアポスト錠」という医薬品を採用することになりました。これは速効型インスリン分泌促進薬(グリニド類)と呼ばれています。糖尿病治療薬として広く使用されており、仲間として他にスターシス錠30mg・90mg、グルファスト錠10mgが当院で採用されています。

 

どんな作用?

 膵臓のβ細胞からのインスリン分泌を促進することで血糖値を下げます。食直前(5分前)に飲むようにします。

 

注意点

 食前30分前、食後30分以上してからの内服では低血糖をおこす可能性があるので注意が必要です。また、食直後では吸収が激減するので避けるべきです。同じ糖尿病治療薬であるSU剤(当院採用薬ではアマリール、オイグルコン、グリミクロン)とは作用点が同じため、併用しません。

 

2012.6.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/05/15 生活習慣の改善で不眠解決?!
生活習慣の改善で不眠解決?!

医薬品名 

 ロゼレム錠8mg

 

 

 

 

 

 

鎮静作用や抗不安作用によらない不眠症治療薬

 従来の睡眠薬とは異なる作用機序をもつ医薬品「ロゼレム錠」が登場し、不眠症に対して使用されています。今回は不眠症とその対策について説明します。

 

不眠症とは?

 夜に満足に眠れないだけではなく、それによる日中のだるさや集中力の低下などで日常生活に支障をきたしている状態のことをいいます。

 

不眠の原因

 身体疾患・・・痛みや痒み、喘息や糖尿病などの疾患によるもの

 精神疾患・・・不安やストレス、うつ病や統合失調症によるもの

 薬の副作用・・・降圧薬、ステロイド薬、抗パーキンソン病薬などの副作用

 睡眠中の異常現象・・・むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群などの疾患

 

不眠症のタイプ

 入眠障害・・・入眠するまで時間がかかり、寝つきが悪くなるタイプ

 中途覚醒・・・入眠後、翌朝起きるまでに何度も目が覚めるタイプ

 早期覚醒・・・起床の予定時刻より早く目が覚め、再び眠れなくなるタイプ

 熟眠障害・・・睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感覚がないタイプ

 

ロゼレム錠の作用

 睡眠-覚醒リズム(夜になると体と心を昼の活動の状態から夜の休息の状態に切り替えて、自然な眠りへ導くリズム)に働きかけ、鎮静作用や抗不安作用(従来の睡眠薬)によらない睡眠をもたらします。

 

生活習慣改善ポイント

 睡眠薬だけでなく、睡眠によい環境整備や生活習慣の改善が重要です。

 ・起床時刻を一定にする       ・就寝前のカフェイン摂取を控える

 ・朝日にあたる             ・就寝前の喫煙、飲酒を控える

 ・軽い運動習慣を身につける    ・3度の食事を規則正しくとる

 

2012.5.15記載

 

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/03/15 「ラシックス錠」新規格採用のお知らせ
「ラシックス錠」新規格採用のお知らせ

医薬品名 

 ラシックス錠10mg

 

利尿剤「ラシックス錠」が2種類→3種類になりました

 利尿剤であるラシックス錠は以前から当院でもよく使用しています。(20mg錠・40mg錠)最近では20mg錠を半分にする使われ方が増えており、2011.6月から市場に10mg錠が登場しました。

 

 同名の医薬品が3種類あることで薬を間違える可能性は高まりますが、錠剤を半分にすることのデメリット(薬局での手作業のため時間がかかる、精度にやや問題がある)を解消できるため当院でも採用することになりました。今後医薬品の間違いがないように一層注意していきます。

 

 

 

2012.3.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/02/15 より簡便に~骨粗鬆症治療の新たな可能性~
より簡便に~骨粗鬆症治療薬の新たな可能性~

医薬品名 

 ボノテオ錠50mg

 

 

 

1ヶ月に1回飲むことで骨粗鬆症を治療します

 現在当院では1週間に1回内服するタイプの骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤:ボナロン錠35mg、ベネット錠17.5mg)を採用していますが、今回4週間に1回(約1ヶ月に1回)の内服で治療可能な「ボノテオ錠50mg」を採用したので紹介します。

 

注意点

 起床時に飲む、飲んだ後30分は水以外飲食しない、コップ1杯の水、白湯で飲むなどボナロンやベネットと同様の注意が必要です。飲み忘れたときは翌日起床時に飲みます。歯科・口腔外科への対応も同様です。(その他のお薬の話題H23.6.15を参照)

2012.2.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2012/01/15 鼻炎、かゆみに心強い味方
鼻炎、かゆみに心強い味方

医薬品名 

 ザイザル錠5mg

 

 

 

従来より少ない量で同等以上の効果を発揮します

 今回はアレルギー性鼻炎、皮膚掻痒症などに用いられる抗ヒスタミン薬(H1ブロッカー)「ザイザル錠」について説明します。

 

特徴

 既に販売され、使用されている抗ヒスタミン薬「ジルテック錠」と同成分ですが、更にその中でも治療上の活性本体のみを単一の成分として分離することが可能となり、新しい医薬品「ザイザル錠5mg」として誕生しました。1日1回飲むことで優れた効果を発揮します。

 

注意点

  一部の抗ヒスタミン薬と同様に腎機能によって用量の調節が必要です。また、眠気を催すことがある(他の抗ヒスタミン薬も同様)ので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないよう注意が必要です。

2012.1.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2011/12/15 多様化するインフルエンザ治療
多様化するインフルエンザ治療

医薬品名 

 タミフルカプセル75mg

 

 

リレンザ

 

 

イナビル吸入粉末剤20mg

 

 

ラピアクタ点滴用バッグ300mg

患者さんの状況によって薬剤を選択できるようになりました

 今年もインフルエンザ流行期に入りました。予防の基本うがい、手洗い、インフルエンザワクチンの接などですが、それでも発症する可能性を0にすることはできません。発症した場合は速やかに(発症後48時間以内)治療薬を使う必要があります。そこで今回はインフルエンザ治療薬を紹介します。どの医薬品も作用機序は同様でインフルエンザウィルスへ作用し、その増殖を抑制します。

 

タミフルカプセル75mg

 カプセルタイプの飲み薬です。基本的な飲み方は1日2回朝夕食後に1個ずつ、5日間続けます。因果関係は不明ですが、タミフルを飲んだ後、異常行動など精神、神経系症状を起こすことが報告されたため、10歳以上の未成年には使用を控えるようになっています。(インフルエンザウィルス感染症により重症化する危険性のある場合を除く)10歳未満の小児には体重に応じて飲む量を調節します。

 

リレンザ

  吸入するタイプの医薬品です。専用の吸入器(左の写真)を使い、粉末を吸い込みます。使い方は1日2回朝、夕に吸入します。(5日間継続する)10歳以上の未成年も使用できます。小児に使う場合も使用する量は同じです。

 

イナビル吸入粉末剤20mg

 リレンザと同じく吸入するタイプの医薬品です。成人では吸入器(左の写真)を2個吸入します。10歳以上の未成年は成人と同じで2個、10歳未満の小児は1個を吸入します。リレンザとの違いはその日に1度吸入すれば効果があるということです。(連日使用する必要はありません)

  

ラピアクタ点滴用バッグ300mg

 インフルエンザ治療薬としては、今のところ唯一の点滴製剤です。基本的には1回の点滴で完了となります。(重症化するおそれのある患者さんへは連日使用する事もあります)また、小児に対しては体重により使用する量を調節します。

 

医薬品の選択

 最近、1回の使用で完結するイナビルやラピアクタが登場し、より使い分けがされるようになりました。吸入がうまくできない高齢者や小児の患者さんや、点滴を嫌がる患者さんなど状況に応じてもっとも効果を発揮するものを選択しています。

2011.12.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2011/10/15 さらに選択肢の広がる血圧配合剤
さらに選択肢の広がる血圧配合剤

医薬品名 

 ユニシア配合錠

 

血圧配合剤に新しい仲間が加わりました

 以前に紹介した血圧配合剤(H23.5.15記載)にユニシア配合錠が加わりました。改めて説明します。

 

降圧剤+降圧剤

 現在汎用されている2種類の降圧剤「カルシウム拮抗薬」「アンジテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)」を配合した医薬品です。カルシウム拮抗薬だけでも数多くの種類がありますが、その中でも使用頻度の高い「アムロジピン」(商品名:アムロジン)がこの配合剤に使われています。(一部例外があります)ARBの種類、量によってさらに分類されます。

    ARB                             配合剤

 ブロプレス8mg  + アムロジピン5mg → ユニシア配合錠HD

2011.10.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2011/08/15 治療の幅を広げる高血圧治療薬
治療の幅を広げる高血圧治療薬

医薬品名 

 ラジレス錠150mg

 

 

今後の可能性が期待される医薬品

 この医薬品は直接的レニン阻害薬と呼ばれるもので、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)※の始まりに位置する酵素のレニンを直接的に阻害する新しい作用機序を有する経口降圧剤です。1日1回の内服で降圧効果を示します。現時点では他の降圧薬で効果不十分な場合に併用するのが一般的ですが、多くの大規模臨床試験や基礎研究が進行中であり、今後重要性が高まる可能性もあります。注意点としては吸湿性が高いため、1回分ごとに包装する(一包化)ことができない、あらかじめ分割、粉砕しておくことができないことがあげられます。

 

 

 ※レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)とは、血圧を調節するための体内での一連の反応。ラジレス以外にもRAASをコントロールすることで降圧を達成する医薬品〔アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)〕が開発、販売されています。

 H23.8.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2011/07/15 「神経の痛み」を和らげる治療薬
「神経の痛み」を和らげる治療薬

医薬品名 

 リリカカプセル75mg

 

末梢神経障害性疼痛の治療薬に新しい仲間が加わりました。

 痛みには「刺激や炎症による痛み」と「神経の痛み」がありますが、このお薬は従来のものでは効果の出にくい神経の痛みを和らげることが期待されています。

 

神経の痛みとは?

 けがや病気などによって痛みを伝達する神経が傷ついてしまい、治っても長期にわたって痛みが続きます。少しの刺激でも強い痛みに感じたり、何もしていないのに痛みを感じてしまう事もあります。「神経の痛み」をおこす代表的な病態には、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害に伴う痛み・しびれ、坐骨神経痛などがあります。

 

リリカの特徴

 「神経の痛み」は、さまざまな原因によって傷ついた神経から過剰に放出された「痛みを伝える物質」により、過剰な痛みの信号が発信されている状態です。リリカは痛みを伝える物質の過剰放出を抑えることで痛みをやわらげます。

 

注意点

 人によってはめまい、眠気がみられることがあり、とくに飲み始めたころは、転倒に注意し、自動車の運転や危険を伴う機械の操作を避けることが必要です。また、腎機能の低下している患者さんでは飲む量を調節しなければいけません。

 H23.7.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2011/06/15 歯の衛生を保とう~骨粗鬆症の薬との関係~
歯の衛生を保とう~骨粗鬆症の薬との関係~

現在当院採用のビスホスホネート製剤(BP製剤)

医薬品名

 ボナロン錠35mg

 ベネット錠17.5mg

 

 アクトネル錠17.5mg

骨粗鬆症の薬(ビスホスホネート製剤:BP製剤)による顎骨壊死の発症が報告されています。

 骨粗鬆症の治療に使われる薬はいくつかのグループに分けられます。その中でビスホスホネート製剤(BP製剤)と呼ばれる薬を飲むことで重篤な歯症状である顎骨壊死(がっこつえし)を発症するケースが報告されています。当院採用薬としてはボナロン錠35mg、ベネット錠17.5mg、アクトネル錠17.5mgの3種類があり、これらを飲んでいる患者さんでは注意が必要となります。

 

顎骨壊死とは?

 下顎、上顎あるいはこの両者にみられる骨露出で8週間以上持続し、痛みを伴う、伴わない場合があります。主な症状としては、顎が重い感じ、鈍痛、顎のしびれ、うずき、歯痛様疼痛、軟組織の感染、歯の動揺などがありますが、治癒傾向が認められない骨露出のほかは無症状のことが多いようです。

 

発症の契機

 BP製剤を使用した患者さんにおいて、抜歯などの侵襲的歯科処置や局所感染に関連して発現し、特に抜歯した場合はその部位付近で発現しています。また、口腔内に対する誘因がなくても発現する症例もあります。BP製剤には注射剤と経口剤があり(当院は経口剤のみ採用)、癌患者さんに使用される注射剤で多く報告されていますが、まれに骨粗鬆症患者さんが使用する経口剤でも報告されています。

 

対処法

 歯科受診の際にBP製剤内服中、あるいは過去内服していたことがある旨をお伝えください。また、日頃から口腔内を清潔に保つことが大切です。最近ではBP製剤の使用経験があることが分かるカードをお渡ししています。まだお持ちでない方は薬局窓口までお尋ねください。

 H23.6.15記載

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2011/05/15 続々登場!血圧配合剤
続々登場!血圧配合剤

 

現在当院採用の血圧配合剤 

医薬品名

降圧剤と利尿剤との組み合わせ

 コディオEX

 プレミネント

 

 エカードHD

 

 ミコンビAP

 

 2種類の血圧の薬の配合

 エックスフォージ配合錠

 

ミカムロ配合錠AP

いままで別々の薬だったものが1つになって新薬として登場しています。

  最近、血圧を下げる薬において既存の2種類の薬を配合した医薬品が次々と誕生しています。今まで2個飲んでいた薬を1個にすることで患者さんの内服時の負担を軽減し、飲み忘れを減らすことによって降圧効果を高めること目的です。また、1回量あたりの値段(薬価)も安くなり、経済的負担も軽くなります。現在使用されている配合剤は大きくわけて2つのグループに分類されます。

 

降圧剤+利尿剤

  利尿剤は降圧利尿剤とも呼ばれており、もともと高血圧の治療薬としても使われています。この利尿剤と相性がよいといわれている降圧剤「AT1受容体拮抗薬(ARB)」の配合剤がこのグループになります。利尿剤の種類は一種類(ヒドロクロロチアジド)ですが、降圧剤の種類によってさらに分類されます。当院で現時点で採用している医薬品を紹介します。

    降圧剤                                                  配合剤

 ディオバン80mg   +  利尿剤12.5mg  →  コディオEX

 ニューロタン50mg +  利尿剤12.5mg  →  プレミネント

 ブロプレス8mg   +  利尿剤6.25mg  →  エカードHD

 ミカルディス40mg  +  利尿剤12.5mg  →  ミコンビAP

 

 

降圧剤+降圧剤

 現在汎用されている2種類の降圧剤「カルシウム拮抗薬」「AT1受容体拮抗薬(ARB)」を配合した医薬品です。カルシウム拮抗薬だけでも数多くの種類がありますが、その中でも使用頻度の高い「アムロジピン」(商品名:アムロジン)がこの配合剤に使われています。(一部例外があります)ARBの種類、量によってさらに分類されます。こちらも当院で現時点で採用している医薬品を紹介します。

    ARB                         配合剤

 ディオバン80mg + アムロジピン5mg → エックスフォージ配合錠

 ミカルディス40mg+ アムロジピン5mg → ミカムロ配合錠AP

 

注意点

 基本的にはそれぞれ単独の薬の時と同様の注意が必要です。例えば利尿薬の配合剤は頻尿になりやすい、カルシウム拮抗薬の配合剤はグレープフルーツとの相互作用がある(その他のお薬の話題H23.2.15を参照)といった具合です。また、降圧効果が高いため、高血圧の治療の初期に使うのではなく、他の降圧剤を飲んで効果のみられない患者さんに処方されます。

H23.5.15記載

薬価(国が定めた1錠あたりの薬の値段)※2011.5月現在

  ディオバン80mg:125.3円       コディオEX:130.6円

  ニューロタン50mg::155.6円      プレミネント:158.8円

  ブロプレス8mg::150.3円        エカードHD:154.3円

  ミカルディス40mg::142.4円      ミコンビAP:148.8円

  エックスフォージ:130.1円       ミカムロAP:143.8円 以上先発薬のみ

  ヒドロクロロチアジド25mg:後発薬(ジェネリック)5.6円

  アムロジピン5mg:先発薬64円、後発薬29.9~50.8円

 

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2011/04/15 意外に知らない薬の話
意外に知らない薬の話

 皆さんはお薬をいつ飲んでいますか?医師、薬剤師から朝食後や夕食前など説明を受けていると思います。では食後とは具体的にいつのことでしょうか?他にも食前と食直前の違いや食間など薬を飲むタイミングはいろいろあります。

 

薬を飲むタイミング

 食後・・・食事直後からその後30分くらいまでの間のことをいいます。30分経っていなくても飲んでもらって

      かまいません。  

 食前・・・食事の30分くらい前のことをいいます。また漢方薬は食事の1時間前くらいに飲むのがもっとも効

      果的といわれています。

 食直前・・・食事の5分前から食事をするその瞬間までの間のことをいいます。例えば食事3分前でもか

      まいません。薬によっては食事10分前からというものもありますが、当院では5分前に統一して説明してい

      ます。

 食間・・・食事して2時間程度たったころのことをいいます。食事の途中ということではありません。

 

薬を飲むとき注意すること

 薬はできるだけ水か白湯で飲みましょう。お茶、ジュース、牛乳などで飲むと薬によってはその効果を弱めたり、逆に強めたりする場合があります。また錠剤、カプセルが大きくて飲めないなどの理由で勝手に錠剤を砕いたり、カプセルを外して飲むのは控えてください。一部の薬は効果を持続させるために製造する際に特別な工夫がされていて、薬を破壊することでその効果に影響を与える場合があります。飲みにくい薬があるときは医師、薬剤師にそのことをお伝えください。

 

薬を飲み忘れたとき

 基本的には飲み忘れに早い段階で気付いたときはすぐ飲むようにし、次の薬を飲む時間が近いときは1回飲むのをやめるようにします。1度に2回分飲んではいけません。また、食後に飲んでも効果のほとんどない薬などもあり、飲み忘れ時の対応には例外も存在します。個々の薬がどれに当てはまるかは薬剤師にご相談ください。

 

お薬手帳について

 処方された薬の名前や飲む量、回数などの記録(薬歴)を残すための手帳です。病院や医院などで提出することで薬の重複や飲み合わせについて確認することができます。お薬手帳は病院や薬局ごとに持つのではなく、1冊にまとめて管理しましょう。 また、受診の際はお薬手帳をお持ち頂き、診察前に受付、あるいは各診療科へ提出してください。薬局でお薬をお渡しするときに手帳をお返しします。

 H23.4.15記載

 

2011/03/15 インスリンではない、糖尿病治療のための注射薬
インスリンではない、糖尿病治療のための注射薬

 医薬品名

 ビクトーザ皮下注18mg

 

 

 ※インスリン製剤ではありません

糖尿病治療の新しい可能性!?ビクトーザ~使い方と注意点~

ビクトーザってどんな薬?

 H22.6月に国内で販売開始となった糖尿病治療薬です。薬の分類としては以前にも紹介したインクレチン製剤(その他のお薬の話題H23.1.15を参照)の仲間でGLP-1製剤といいます。(GLP-1とはインクレチンの一種)

インスリンとは違うの?

 この医薬品は注射製剤となります。糖尿病治療のための注射製剤というとインスリンが有名ですが、ビクトーザはインスリンではありません。ただ、その使い方は使用する針も含めてインスリン注射製剤ペンタイプと同様になっています。

使い方

 1日1回食事に関わらず朝又は夕(可能な限り同じ時刻におこなう)に皮下に注射します。実際の投与時間(食後、食前など)については個々に医師の指示に従ってください胃腸障害の発現を軽減するため低用量から投与を開始し、徐々に増量します。

注意点

 他のインクレチン製剤と同様に単独では低血糖をおこしにくい特徴がありますが、他の糖尿病治療薬(SU剤など)と併用することで重篤な低血糖をおこすことがあり注意が必要です。

H23.3.15記載

 

 

2011/02/15 グレープフルーツ禁止?!血圧の薬との飲み合わせ
グレープフルーツ禁止?!血圧の薬との飲み合わせ

 医薬品名

 アムロジンOD2.5mg錠(上)

 アムロジンOD5mg錠(下)

 アムロジンを含む他の薬

 エックスフォージ配合錠

ミカムロ配合錠AP

グレープフルーツやグレープフルーツジュースとの飲み合わせ

グレープフルーツを毎日食べたり、グレープフルーツジュースを毎日飲むのはさけましょう。

 以前から血圧の薬の一部[カルシウム拮抗薬:当院採用薬ではアダラートL(10)(20)、アダラートCR(40)、カルブロック(16)、ニバジール(2)ニルバジピン(2)、カルスロット(10)アテレック(10)シルニジピン(10)、ヒポカ(15)、ワソラン(40)]とグレープフルーツとの併用による降圧効果の増強(過降圧)は指摘されていましたが、今までは影響がないといわれてきたアムロジンとの併用でも血圧が下がりすぎるという報告がありました。

過降圧の原因

 グレープフルーツに含まれるフラノクマリン誘導体という成分が薬の分解をさまたげることで薬の効果を強めるといわれています。

対策

 すべての患者さんでこのようなことがおこるわけではなく、その数は少数です。今まで普段の生活で特に異常を感じていなければ問題ないと思われます。ただグレープフルーツを1日に何個も食べたり、ジュースを毎日飲む事は避けた方が良いでしょう。

他の果物では?

 ブンタン、ハッサク、夏みかん、キンカン、ゆずなどに同様の成分が含まれていますが、グレープフルーツに比べるとその影響は小さいようです。またバレンシアオレンジ、レモン、カボス、温州みかんにはこの成分は含まれていません。

H23.2.15記載

 

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。

2011/01/15 新しい糖尿病治療薬「DPP‐Ⅳ阻害薬」
新しい糖尿病治療薬「DPP‐Ⅳ阻害薬」

 医薬品名

 グラクティブ錠50mg

糖尿病治療が変わる?!「インクレチン製剤」

 H21.12月に新しい糖尿病治療薬の仲間「DPP‐Ⅳ阻害薬」であるグラクティブ錠が販売開始となりました。当院でもグラクティブ50mgを採用しています。H23.1月から長期処方が可能となり今後この薬を飲む患者さんが増えることが予想されます。

インクレチン製剤?DPP‐Ⅳ阻害薬?

 インクレチンとは消化管ホルモンの一種で、その作用は血糖値の上昇にともないインスリンの分泌を促進し、グルカゴンの分泌を抑制することで血糖コントロールしています。このインクレチンの作用を利用した糖尿病治療薬を「インクレチン製剤」と呼びます。インクレチンは体内でDPP‐Ⅳという酵素により速やかに分解、失活します。この酵素の働きはさまたげることでインクレチンの効果を高める薬を「DPP‐Ⅳ阻害薬」といいます。

この薬の特徴は?

  血糖値が上昇することで効果を発揮するので低血糖症状(めまい、ふらつき、冷や汗、手足の振るえ、異常な空腹感など)が出にくい特徴があります。また内服時間は1日1回で食後、食前を問いません。ただ基本的には毎日同じタイミングで飲む必要があるので服用時間を医師の指示を守ってください。腎臓の機能が低下している患者さんでは減量して使用することが必要です。

注意点は?

  この薬単独で使用する場合は低血糖の心配はほとんどありませんが、スルホニルウレア剤〔SU剤:当院採用薬ではオイグルコン(2.5)、グリミクロン(40)、アマリール(0.5)(1)〕に追加して飲むとき低血糖の危険性が高まることが知られています。また、この薬を飲んでいる患者さんで急性膵炎の発症が報告されています。持続的な激しい腹痛、嘔吐などの異常がある場合は医師にご相談ください。

 

 

 

<注意!>

 患者さん個人個人の症状、状況などによって医師が医薬品を処方しています。上記の医薬品がすべての患者さんに有効であるとは限りません。